インディゴ加工へのこだわり
みなさんは、インディゴ(藍)がどのように加工されるかご存じでしょうか?
と言っても、なかなか公開されることのない作業ですので、
ご存じでない方の方が多いかと思います。
そこで、今回は写真や動画を交えて、
インディゴの加工についてご紹介します。
▼こちらの写真は、葉落とししたインディゴです。
刈り取ったインディゴはコンテナに収め、
四日間の乾燥工程を経て葉落としを行います。
この状態のインディゴは、
ポキポキ折れてしまう枝と葉の混合状態です。
このまま一次枝取り、
二次乾燥工程を経て、
二次枝取り、
三次枝取り、
四次枝取り、
五次枝取りを行います。
枝取り、と言われても、急には想像しづらいかもしれません。
ここで、インディゴ(タイワンコマツナギ&ナンバンコマツナギ)の
第一次枝取り行程、二次乾燥工程を動画でご覧ください。
第一次枝取り工程の後、
乾燥させたインディゴを風力分離機に通し、
10cm以上の枝・種とそれ以外のものに振り分けています。
こちらが第一次枝取りで取り除かれる枝・種と、その他の不純物です。
乾燥インディゴの葉はとても小さく軽いため、
風力を調整しても、
同じ重さの枝は葉と一緒に
飛ばされてしまいます。
(現在、乾燥インディゴ葉の不純物除去作業は
20フィートのコンテナ内で行っています。)
さて、こちらの写真は、
A: 第二次枝取り
B: 第三次枝取り
C: 第四次枝取り
D: 第五次枝取り
を行った後のインディゴの様子です。
Aの第二次枝取りでは5~10cmの枝取り、
Bの第三次枝取りでは3~5cmの枝取りを行います。
Cの第四次枝取りでは2~3cmの枝とタネ種皮の除去、
Dの第五次枝取りでは1.5~2cmの枝と種皮の除去を行います。
これらの作業を繰り返し行います。
そして、E: 仕上げ工程です。
この最終仕上げでは、
数ミリ~1cmの枝と不純物を除去します。
ちなみに、この工程で取り除かれた黒バケツの中身は
すべて処分するものです。
以上がインディゴの不純物除去の大まかな手順になります。
いかがだったでしょうか?
かなり緻密な作業でインディゴを選別していることが
伝わっていれば幸いです。
最高品質のインディゴに仕上げるため、
一切の妥協は行いません。
(実は、風力分離機以外にも不純物除去を行っているのですが、
現時点では具体的な方法は公開していません。
ご了承ください。)
この日はインディゴパウダー13kg分の加工ができました。
かかった時間は、3人がかりでおよそ4時間半です。
丹精込めて加工しています。
今日もご覧頂きましてありがとうございました。