ヘナのローソン染料へのこだわり
突然ですが、私は自他共に認める「変人」です。
詳しくは、
「ヘナとインディゴ(藍)にとことんこだわり追求する変人」です。
では、具体的にどのようなことにこだわっているのか。
それは、「ヘナに含まれるローソン染料の増加」です。
ローソン染料が多く含まれたヘナは、
・よく染まり
・色が安定し
・髪が元気になります。
ヘナのローソン染料を増加させるには、
「美しく鮮やかな緑色のヘナ乾燥葉」
に仕上げることが必要です。
と、簡単に言いましたが、これがとても難しいのです。
私の場合、実現に3年半ほどかかりました。
というのも、ヘナ葉は刈り取ってから
そのままにしておくと、すぐに茶色へと変化してしまいます。
この変色を防ぐために特に重要なのが、
刈り取ったヘナ枝を乾燥コンテナに収めてからの3日間です。
数時間毎に温度と湿度をチェックする必要があります。

2018年、過去製品の「RQヘナ」を分析して得られた
ローソン染料含有量は2.17%でした。
2020年、自社製造に切り替え、美らヘナとしてスタートした時は2.75%。
2021年、うるま市石川で「美らヘナファクトリー」が完成し、
半自動のヘナ製造ラインが出来上がった時は3.00%。
そして2024年段階で3.20%となっています。
2018年から2024年まで、
使用しているヘナ木は同じ品種(琉球ヘナ仲里一号)です。
では、なぜこのように染料含有量が変化したのでしょうか?
大きく3つの理由があると考えています。
①【徹底した不純物除去】
2018年から2024年にかけて、
不純物除去技術が格段に進化しました。
とくに2021年12月稼働の「美らヘナファクトリー」にて、
国産の分別機が大きく貢献してくれました。
実は、この時期までは、ほとんどの作業を
手作業で行っていたのです。
2024年時点で、不純物の除去は合計で7工程もあります。
「ここまでやるの??」と言われてしまうレベルです。
ここまで徹底的にこだわるのが、変人たる所以です。
②【低温除湿乾燥の研究】
ヘナの師匠直伝の《低温除湿乾燥》の
アップデートの繰り返しで、3年半のデータを蓄積してきました。
このデータを利用することで、
「美しく鮮やかな緑色のヘナ乾燥葉」を実現できました。
刈り取ったヘナ枝は乾燥コンテナ内で通常4日間、
雨で濡れている葉の場合は5日間、ゆっくり除湿乾燥します。
↓こちらは2019年、研究前の葉落とし時の画像です。

↓そしてこちらが、研究を重ねた結果です。

ここにいたるまでに、数え切れないほどの失敗を繰り返しています。
しかし、決して妥協や諦めることはしません。
ここにも変人の変人たる所以が表れています。
さて、同じ沖縄産ヘナといっても、除湿乾燥を行っている会社は少数派です。
理由は単純で、「コストがかかるから」です。
他社では直接、ガス乾燥・電気乾燥するのが基本。
インド産・外国産は天日乾燥が基本です。
こうした乾燥方法では、乾燥ヘナ葉の水分量が11%前後と多くなってしまい、
細かいパウダーに加工できません。
そして、ヘナの葉に直接高温ガスを当てて乾燥させた場合、
葉の色が緑から黄緑へと変化してしまいます。
こうなってしまうと、ヘナの新鮮な香りが飛び、
ローソン染料も損なわれてしまうのです。
お茶で言うところの「風味」も「味わい」も飛んでしまうのです。
③【スタッフさんの愛情たっぷりヘナ農園】

植物である以上、
三大栄養素である「リン/チッ素/カリウム」は必須です。
そのため、畑作りの堆肥や刈り取り後の鶏糞、雑草処理などの
ヘナ農園管理もとても重要です。
愛情をこめてヘナやインディゴを育ててくださっている
スタッフの皆さんの協力も、
「美しく鮮やかな緑色のヘナ乾燥葉」実現の
大きな要因です。
特に、真夏の時期の農作業は暑さと熱中症との戦いです。
ヘナ・インディゴ畑に関わっていらっしゃるスタッフさん、契約農家さん、
すべての人に心から感謝申し上げます。
今日もご覧頂きましてありがとうございました。
