「国産ヘナ」「沖縄産ヘナ」、この言葉だけで信じ切っていませんか?
みなさんは、「国産ヘナ」「沖縄産ヘナ」と表記されているヘナは、どのくらいあると思いますか?
私が把握している限りでは12種類ほどあります。
では、これらは全て同じ品質なのか。
いいえ、違います。
国産ヘナや沖縄産ヘナは、数種類存在していますが、
すべて「香り」「感触」「粒度」「残り香」「色」「濃さ」「価格」などが異なります。
以前、ヘナを取り扱っている美容師さんに「沖縄でヘナ農家しています。」とお伝えしたことがあります。
「あ~沖縄産ね~、、、使ったことあります。インド産とあまり変わらなかった。」
これが、そのときの返答でした。
とても悔しい気持ちになったことを鮮明に覚えています。
なぜなら、私たちが丹精込めて作っている沖縄産ヘナ「美らヘナ、うるまヘナ」は、
インド産と変わらないなんてことは絶対にない!と断言できるからです。
今回は、この違いをお伝えしようと思います。
先日、千葉ヘナ塾(定期的に開催しているヘナ勉強会です)にて、とある実験をしました。
インド産ヘナと沖縄産ヘナを用意し、100メッシュのフルイにかけるという実験です。
100メッシュのフルイにかけて、ヘナ粉が残るようであれば、それは粗いヘナ粉といえます。
(ちなみに、インド産を含む外国産の標準は100メッシュといわれています。)
インド産Aヘナ、沖縄産Bヘナをそれぞれ50gずつ、
100メッシュのフルイにかけてみます。
沖縄産Bヘナは固い粒が少量残りました。
インド産Aヘナです。
インド産Aヘナは見てお分かりの通り、たくさんの不純物が残りました。
かなり粗いと思います。
インド産を含む外国産ヘナの標準が100メッシュなのには、理由があります。
以前のブログでもお伝えしましたが、
「粉砕機の性能」と「天日乾燥の限界」です。
この中でも、天日乾燥の限界がもっとも大きな理由といえます。
より細かい200メッシュや300メッシュのヘナ粉をつくるには、
天日乾燥では100%不可能だからです。
先ほど100メッシュのフルイにかけたインド産ヘナの場合、
塗布できる状態にするには、ヘナ100gに対し温湯400~450mlほど必要になると思います。
しかし、ヘナ粉が細かくなればなるほど、加える温湯の量は少なくてすみます。
<加える温湯の目安>
・100メッシュ・・・270ml前後
・200メッシュ・・・250ml前後
・300メッシュ・・・230ml前後
※ちなみに、美らヘナは220~230mlです。
美らヘナの場合、200メッシュのフルイにかけても何も残りません。
300メッシュの通過率も97%です。
加える温湯の量が少ないと何がいいのか。
と思う方もいらっしゃるかもしれません。
加える温湯の量が少ないと、染料が薄まらず濃い状態で塗布できます。
つまり、濃く染まるのです。
ここまでご覧くださった方なら、違いについてご理解いただけたと思います。
ぜひ、品質のよいヘナを体験してみていただきたいです。