ヘナはヘアカラーの代わりではない

 

これまで、SNSや動画サイトなどで

「ヘナは絶対にやらないほうがいい」

「ヘナをすると大変なことになる」といった

極端な発信を目にしてきました。

 

ヘナに対して否定的な意見の多くは、

「ヘアカラーとの違いを正しく理解していないこと」や

「天然100%の本物のヘナに触れたことがないこと」からくる

誤解がほとんどです。

 

今回は、長年ヘアカラーのインストラクターを務め、

現在はヘナの栽培・普及に携わるプロの視点から、

ネット上でよく見られる誤解の真相と、

ヘナ本来の価値についてお話ししたいと思います。

 

よくある誤解とその真相

誤解①:「ヘナはアレルギーを起こしやすいから危険?」

ヘナによる重度のアレルギー(アナフィラキシーなど)の多くは、

化学染料(ジアミン等)が配合された、いわゆる「ケミカルヘナ」が

原因であるケースがほとんどです。

天然100%のヘナは植物由来ですが、

植物アレルギーの可能性はゼロではありませんので

パッチテストは推奨されます。

しかし、「ケミカルカラーの薬害」と「純粋な植物ヘナ」をごちゃ混ぜにして

危険視してしまうのは大きな誤解です。

 

誤解②:「ヘナをするとパーマがかからない・カラーができなくなる?」

「ヘナの成分が髪を不自然にコーティングして薬剤を弾く」と

言われることがありますが、ヘナを使ったからといって、パーマやカラーが

一切できなくなるわけではありません。

ただし、ヘナの主な色素成分であるローソンは髪に吸着して色を残すため、

ヘナをした髪では、その後のカラーで希望どおりの色味を出しにくくなる場合

があるのも事実です。

使用するヘナや、頻度によっても状況は様々です。

勝手に決めつけず、専門的な知識をもった美容師に相談して欲しいと思います。


ヘナとヘアカラーは「目的」が全く違います

私は決して一般的なヘアカラーを否定しているわけではありません。

ヘアカラーはお好みの色や明るさを自由に楽しみ、

自分らしさを表現する素晴らしい文化です。

 

だからこそ知っていただきたいのは、

「ヘナはヘアカラーの代用品ではない」ということです。

目的も性質も、真逆と言っていいほど異なります。

 

【ヘアカラーの目的】

アルカリ剤等を用いて髪のメラニンを脱色し、
化学染料で「好みの明るさ・色」を短時間で実現する(デザイン重視)

ヘナの目的】

天然植物の力で髪のダメージを補修し、頭皮環境を健やかに保ちながら
白髪を自然にカバーする(髪と頭皮のケア重視)

 

あなたにとって「本当に必要な選択」をしていただければと思います。

 

もしあなたが、

・「好きな髪色や明るさにこまめに変えたい」

・「短時間・低コストで染めたい」

ということを最優先にされているなら、無理にヘナを選ぶ必要はありません。

 

しかし、長年ヘアカラーを繰り返すなかで、

・「髪の傷みやパサつきが気になってきた」

・「トリートメントをしても一時しのぎにしかならない」

・「頭皮への負担を減らし、ずっと健やかな美髪を保ちたい」

そう感じている方にとって、天然ヘナは生涯の心強い味方になります。

 

 

ヘナを選ぶときは、ぜひメリットも特徴もしっかり理解し、

納得した上で取り入れてみてください。

 髪や頭皮を労わりたいと感じたその時に、

本物のヘナの良さを実感していただければ幸いです。

 

今日もご覧頂きましてありがとうございました。

 

 

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